自己脂肪由来幹細胞治療

自己脂肪由来幹細胞治療とは

自己脂肪由来幹細胞治療は、患者様自身の脂肪組織から幹細胞を抽出し、生体外で培養して増やし、再度体内に戻すことで損傷した組織や臓器の修復を促進する治療法です。通常の脂肪注入よりも生着率が高く長期に渡って効果が持続します。

幹細胞は自己複製と分化の能力を持ち、損傷部位に移動して、そこに接着し、様々な栄養因子を放出して組織の再生を助けます。ダメージを受けた皮膚や関節が本来の機能を取り戻し、全身の健康状態が改善されることが期待できます。

自己脂肪由来の幹細胞を用いることで、拒絶反応やアレルギーのリスクが低く、安全性が高いのも特長です。

自己脂肪由来幹細胞治療とは

こんな方に
おすすめ

  • チェックマーク若々しい肌を取り戻したい方
  • チェックマーク顔のしわやくぼみを改善したい方
  • チェックマーク薄毛を改善したい方
  • チェックマーク糖尿病の方
  • チェックマーク慢性的な病気のある方
  • チェックマーク治らない怪我に伴う痛みがある方

自己脂肪由来幹細胞治療の特徴

自己複製能力と分化能力

自己複製能力と分化能力

幹細胞には「自己複製能力」と「分化能力」という不可欠な2つの能力があります。この性質を利用して、ひとつひとつの細胞の寿命が短いにも関わらず、組織を保つために失われた細胞を再び生み出して、絶えず補充を行っています。

自己複製能力
自分とまったく同じ能力を持った細胞に分裂することができる能力。
分化能力
必要に応じて他の組織に変化することができ、皮膚、赤血球、血小板など、人間の身体を作る様々な細胞を作り出す能力。

リスクが少なく、安全性の高い治療

リスクが少なく、安全性の高い治療

自己脂肪由来幹細胞治療にはご自身の細胞を用いるため、感染のリスク、拒絶反応のリスク、有害な生理活性蛋白や遺伝子が混入するリスクは低く、安全性が高いとされています。

また、自己脂肪由来幹細胞治療は、肌や傷んだ関節にご自身の脂肪由来幹細胞を投与するだけで終了するため、身体への負担は最小限に抑えることができます。

当院の自己脂肪由来幹細胞治療

  • 皮膚の再生

    皮膚の加齢に伴う変化の改善を目的とし、気になる部分への局所注射(水光注射・先生手打ち)により、細胞レベルで根本からの改善が期待できます。

  • 毛髪の再生

    頭皮への局所注射(水光注射)により、幹細胞に含まれる成長因子が毛細血管を再生します。毛母細胞への血流が増えることによって栄養が行き渡り、育毛や発毛が促されます。

  • 関節(膝・股・肩・肘)

    関節内への局所注射により、関節の炎症を抑制し、損傷部位の修復を促進させます。関節軟骨の変性を抑制することで関節の持続性を高めるといった効果も期待できます。

  • 糖尿病

    静脈注射により、損傷したすい臓や血管が再生され、インスリン分泌や血管での糖取り込み能力の回復が見込めます。糖尿病にともなう炎症を抑制する効果が得られ、症状が改善されることが期待されます。

  • 慢性疼痛

    静脈注射により、内側から傷ついた組織や臓器の修復や機能の回復を促します。痛みの原因となる慢性炎症を抑え、抹消神経の傷害部位を修復することにより、疼痛を緩和させる効果が期待できます。

施術の詳細

施術時間
脂肪採取:30分程度、脂肪注入:1時間程度
痛み
麻酔をするため、ほとんどありません。
洗顔・メイク・入浴
洗顔とメイクは当日から可能ですが、患部は強く擦らないようにしてください。入浴は翌日から可能です。
ダウンタイム
内出血、赤み、腫れ、痒み等が生じることがあります。脂肪採取の傷跡は小さく目立ちませんが、赤みが見られます。個人差がありますが、1ヶ月程度の時間をかけて徐々に消えていきます。
リスク・副作用
極稀に、アレルギー反応、皮下出血、内出血、筋肉痛、発熱、血液凝固能異常、肺塞栓、感染が生じることがあります。治療効果には個人差があります。

よくある質問

脂肪を採取する時に、痛みがありますか?

痛みを抑えるために麻酔を行いますので、脂肪を採取する時の痛みはほとんどありません。

自己脂肪由来幹細胞治療は、どのくらいで効果が実感できますか?

効果実感までに個人差がありますが、3ヶ月から半年を目安に実感される方が多くいらっしゃいます。

自己脂肪由来幹細胞治療が受けられない場合がありますか?

以下に該当される方は、施術をお断りする場合があります。詳しくは医師にご相談ください。

  • 妊娠中または妊娠の可能性のある方、授乳中の方
  • 血液凝固能に異常がある方
  • がんの既往歴や免疫低下疾患があり、治療中の方
  • 局所麻酔薬にアレルギーのある方
  • 感染症の方
  • バイタルサインが低下している方
  • 全身状態が良好ではない方
  • 医師が実施不可能と判断した方